感動を蔑ろにした農夫と子山羊

「おばさん」を好きという人もいれば、嫌いな人もいるはず。どうでもいいと思っている人だって。君が考える「お父さん」って、どうなんだろう?

どんよりした仏滅の午前にこっそりと

新入社員の頃に、よく理解していなかったので、そこそこ大きな厄介なことを誘発してしまった。
心配しなくていいと話してくれたお客さんだが、挽回の仕方も分からず、涙が出てきた。
若いお客さんが、高そうなラテをどうぞ、と言ってくれた。
トチって2個注文しちゃったんだよね、とニコニコしながら違う種類のドリンク2つ。
長身で、痩せててとても優しい顔つきをした若い人。
ありがたかったな、と思い出す。

雪の降る木曜の日没に外へ
太宰治の、「斜陽」は、休憩なしで読みたくなると思う。
戦争が終わるまでは貴族の娘だったかず子が、強くて引かない女性に変身する。
だんだんカッコイイと思ってしまった自分。
これくらい、誰にも負けない気の強さと、固い我が戦争が終わったこの頃は必要であったんだと思う。
分かるけれど、不倫相手の小説家の妻からするとうざいだろうと思える。

ノリノリで体操する友人と冷めた夕飯

だいたい、会社や家の中の事に追われていて、そんなにフリーの時間がない。
ほんの少しフリーが手に入っても、自然に次やるべき仕事の納期など、何かの締切が心にある。
それでも、丸一日など休みがもらえると、かなり嬉しくなってしまう。
さて、この少しだけ空いた時間を何に費やそうかと。
最終的にはほとんどが、あれもしたい、これしたい、といった希望のみが募り、すべては上手くいかない。
何をしていても私は行動が遅いので、考えているうちに一日が経過。
時は金なり、という言葉はまさに明確だと思う。

どしゃ降りの火曜の朝は食事を
村上春樹の文庫本が楽しいと、友達の人々の評判を聞いて、初めて購入したのがノルウェイの森だ。
この本は、日本以外でも大勢の人に読まれ、松山ケンイチ主演での映画化もされた。
彼の文庫本は、話の展開が早く、サクサクと読めてしまう所が良いと思う。
直子と緑との間でゆれる、主人公のワタナベは、いかにも生きる死ぬの世界でゆれているように感じる。
その課題を取り除いても2人の女性は魅力があると思った。
しかも、特攻隊や永沢さんやレイコさんといった人物が加わる。
登場人物のみんなが、魅力的でどこか変わっていて陰の部分を持ちあわせている。
学生時代に読んだストーリーだが読みたいと思い、開いたことが何回もある作品。
主人公のワタナベは直子に、お願いをふたつ聞いてほしいと頼まれみっつ聞くと答える。
素敵な返しだなと感じたシーン。
そして、直子がちょっとだけうらやましくなった。

無我夢中で叫ぶ彼と横殴りの雪

台湾人のビビアン・スーは、美人で素敵な女性だ。
すでに30代も後半なんて、全然信じられない。
過去に見ていたテレビで、印象に残っているのが、英語勉強中のビビアンがアメリカ人からのインタビューにアンサーしていた部分。
まだまだ勉強中らしかったけど、非常に熱心だった。
今では英語はもちろん日本語だって、すっかり話せるんじゃないかとみている。
ビビアン・スーの素晴らしさは目を見張る位なのだ。

月が見える休日の夜明けは椅子に座る
恐ろしいと感じるものはたくさんあるけれど、大海原が一番怖い。
しかも、沖縄やフィジーなんかの水色の海ではない。
それ以上の恐怖は、日本海などの黒い海だ。
ついつい、どこを見ても海、なんて状態を想像してしまう。
気分だけ味わってみたかったら、オープンウォーターという映画がベスト。
スキューバーで海のど真ん中に取り残された夫婦の、トークのみで展開していく。
どう考えても、私には恐怖の内容だ。
実際にあり得る話なので、ドキドキ感はたっぷり伝わると思う。

蒸し暑い木曜の日没に立ちっぱなしで

バースデープレゼントに友達に貰った香りは、フローラルっぽい香りである。
ぴったりなボトルを頭に置いてチョイスしてくれた香りで、小さくてリボンがついていて可愛い。
匂い自体も香水瓶もどんなに大げさに言っても派手とは言い難い香水だ。
香水ストアにはたくさんの商品が置いてあったが、目立たない場所に置いてあった商品。
大きさはほんとにちっちゃい。
上品で気に入っている。
外に出る時だけでなく、仕事のときも手提げの中に、家で仕事をするときは机の隅に置いている。
だから、バッグの中は、どれも同じ匂い。
いつも身に着けているため、そうでないとき今日あの香りしないと気づかれる場合もたまに。
香水ショップでいろいろ匂いを試すことは好きだが、この匂いが今までで最も気に入ったものだ。

笑顔で走るあいつと横殴りの雪
子供がマルモダンスにはまっている。
私と妻は教えていないけれど、2歳だけれど一生懸命まねしている。
映像でマルモの音楽が流れると、録画映像を見たがって泣いてしまう。
保存した映像をつけてあげると止まることなくずーっと休むことなく見続けている。
親としては、テレビの映像を見ているよりは本を見たり、おもちゃで体を使って遊んだりしているほうがいいと思うけれど、忙しい時はテレビなどにたよってしまう。
少しでも、いっしょに遊んであげたり、絵本を読んであげたりしようと思う。
大きくなったら絶対に巣立っていくものだから、今のうちにいっしょに遊んでおくのも自分の為でもある。

目を閉じて熱弁する家族と月夜

「富士には月見草がよく似合う」と、名言を書いたのは作家の太宰治だ。
太宰はバスに乗車し、御坂山塊を通り、現在の甲府へ向かうところだった。
そこで偶然にも乗り合わせたおばあさんが、「月見草」と独り言を言う。
その一声で、反応した太宰治の視界に映ったのが、月見草、と、大きな裾野をもつ富士山だった。
富岳百景のこの話は、富士山を理解するときに欠かせないと思う。
その他の文芸に登場する、3776mの名山だ。
どの場所から見ても同じく、美しい形をしているために、八面玲瓏という言葉がぴったりだと伝えられる。
なるほど、と思う。
私が特に好きなのは、秋の名山、富士山だ。

一生懸命泳ぐあなたと冷たい肉まん
ある夜中、私は親友と、横浜のアパートからレンタカーを利用し、サザンビーチに行ってみた。
理由は、宝物のデジタル一眼で海を撮るためだったが、上手に写せない。
浜辺は長く来ていなかったから、撮影に飽きると靴を脱いで海の中に入りはじめた。
それも飽きて、砂で棒崩しをしはじめた。
その時までは、確実に近くにあった黒い一眼。
思う存分滞在して、帰宅の中、GSで私の一眼が鞄に入っていない事に気が付いた。
あきらめて部屋まで帰ったけれど、それからしばらく、とても切なくなったのを覚えている。
数百枚の写真が記憶されていた大好きな一眼、今はどこにいるんだろう?

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